発達障害は先天性の脳の機能障害だということはわかっていても、なぜ障害が起こるのか原因がはっきりとはしていません。
例えば母体の病気などによるものなら妊娠中に気を付ければ予防できますが、防ごうと思って防げるものではありません。
前回紹介した自閉症スペクトラム障害を含め、発達障害は大きく3つに分けられます。
今回は他の2つ、注意欠如多動性障害(ADHD)と学習障害(LD)について調べていこうと思います。
~注意欠如多動性障害(ADHD)~
ADHDの特徴
●注意力の欠如
・忘れ物やうっかりミスが多い
・1つのことに集中できない
●多動性・衝動性
・じっとしていることができない(静かにしなければいけない場面で騒いだりなど)
・順番待ちができない
・思いついたことをすぐに行動に移してしまう
例えば学校で皆が静かに座って授業を受けている中、飛んでいるハエが気になって席を立ちハエを追いかけたり、外に出て行ってしまう、ということがADHDの子供には起こります。
症状は7歳までに現れ、学童期の子どもには3〜7%存在します。
男の子のほうが女の子より多く、両方の特徴が見られる場合もあれば、注意力欠如か多動性のどちらかだけ症状がでる場合もあります。
忘れ物やうっかりミス、授業中の離席だけならそれほど大きな問題ではありません。
しかし、よく確認せず道路に出てしまったり、外に行こうとして窓から落ちたりガラスに突っ込んだりと危険なこともあります。
よくよく気を付け、その子にあった接し方や対応をする必要があります。
~学習障害(LD)~
識字障害、失語症、難読症などという言葉を聞いたことがないでしょうか。
学習障害は以下の3つにわけられ、全般的な知的発達に問題がないのに、聞く、話す、読み書き計算などの特定の事柄のみが難しい状態にあります。
・読字障害(ディスクレシア)
・書字障害(ディスグラフィア)
・算数障害(ディスカリキュリア)
それぞれの代表的な特徴は次の通りです。
○読字障害
・ひらがなの音読が遅く、読み間違える
・読んでいる文字や文章の意味を理解することが難しい
・文章をスムーズに読むことが難しい
例)指で辿りながらでないと文章が読めない
○書字障害
・バランスのとれた文字を書くことが難しい
・黒板などの書き写しが極端に遅い
・考えた内容を文章として表現することが難しい
例)ひらがなを上下逆に書く
○算数障害
・数の概念が身につかず、数系列の規則性などの習得が難しい
・計算を習得することが難しい
・文章問題を解くのが難しい
例)1から10の数字が順番通りに数えられない
学習障害について、ひらがなやカタカナなど文字の種類の多い日本ではまだ研究が進んでおらず発生率の詳細なデータはまだ出ていませんが、こちらも女の子よりも男の子のほうが多いようです。
ADHDも学習障害も、自閉症スペクトラム障害同様個人で症状に幅があり、どちらも軽症であればそれほど他の子供たちとの差は出ないかもしれません。
それでも、症状の軽い重いにかかわらず親がきちんと子供の症状を把握し、学習方法や生活環境など子供に合わせて整えてあげることで、親も子供も負担が減ると思います。
色々な病気や障害がありますが、ちょっとでも変だなと思ったら、調べたり病院に相談したりしましょう。
肝心の私の子供ですが、自閉症スペクトラム障害ではなさそうかなとは思いますが、ADHD、学習障害についてはまだまだ分かりません。
こんなもんだと言われても、他の子のことはわからないので、自分の子供の落ち着きのなさが気になります。
どちらにせよ、もしも障害があった場合に見落とすことなく、子供にあった成長をさせてあげられるように気を付けたいです。
▼参考
みんなのメンタルヘルス総合サイト:https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_develop.html
e-ヘルスネット:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-03-004.html