私の子供は寄り目に見えることが多く、健診で先生に「目が寄ってるんですけど大丈夫ですか?」と聞いてました。
先生曰く、視線の先が両目同じところを見ているようなら大丈夫と言われましたが、どうしてなのかがわからないので、先生を信頼してはいてもやっぱりちょっと心配でした。
私だけでなく、乳幼児期の子供が寄り目だという相談は多いようです。
寄り目になる目の病気として【 斜視 】という病気があります。
~斜視とは~
片目が正面を向いていても、もう片方が外側(外斜視)や内側(内斜視)、上(上斜視)や下(下斜視)に寄っている状態です。
原因は、目を動かす筋肉や神経の異常、遠視によるもの、目や脳の病気によるものなどがあり、ほとんどは目を動かす筋肉や神経の異常によるものです。
斜視の場合、寄っている方の目の目線が正面を向いた目とは違うところを見ているように見えます。
これが私が先生に言われた、「同じところに目線があるなら大丈夫」の根拠かなと思います。
ですが、大人でも場合により目の位置がずれることがあるので、寝起きなどにちょっとずれてる?くらいは問題ありません。
それとは別に、子供が小さいうちは斜視じゃないのに目が寄って見えることがあります。
この、私も調べるまで心配してしまった状態を【偽内斜視(偽斜視)】もしくは【仮性内斜視】といいます。
~偽内斜視(偽斜視、仮性内斜視)~
乳幼児の鼻は根元が低く広いので、内側の白目の部分がかくれて寄り目のようにみえることがあります。
これらは見かけ上のもので斜視ではなく、成長に伴い治ります。
今回調べて知ったことですが、偽内斜視の場合は鼻の根元をつまんでみると、眼が寄ってないみかけに変わるようです。
そして偽内斜視は成長していくにつれ寄り目に見えなくなるので、特に治療は必要ありません。
~斜視の治療~
斜視の場合は視力の低下や弱視(視力が弱く、眼鏡をかけても視力改善ができない病気)の原因になるため、早期の治療開始が必要です。
斜視には常に目が寄っている場合(恒常性斜視)と、時々寄る場合(間歇性斜視)とがありますが、特に恒常性斜視は、常に目線が違い片方が見えづらいせいで、両目で物を見て立体としてとらえる力(両眼視機能)が発達しなくなります。
そして、遠視が原因の斜視の場合は眼鏡で治りますが、それ以外の斜視は手術が必要なようです。
テレビで見かける人で言えばテリー伊藤さんも外斜視(テリーさんは学生時代の事故による発症のようですが)で、手術をしてサングラスから眼鏡にかけ替えられたようです。
今思えば、目が悪いのだと聞いていた地元の友人の妹が、斜視だったのかなと思います。
とても厚いレンズの眼鏡をかけて、バスで盲学校に通っていた彼女のことが思い出されます。
▼参考
公益社団法人日本眼科医会:https://www.gankaikai.or.jp/health/13/06.html
公益財団法人日本眼科学会:http://www.nichigan.or.jp/public/disease/hoka_kodomo.jsp