うちの子供が高熱と熱性けいれんを起こしあたふたしていたところに、義母から一度電話がありました。
夫がいないための様子伺いの電話だったのですが、その時に初めて高熱とけいれんの話を伝えたところ、実は義弟の長女が肺炎一歩手前で入院中だとのこと。
その子はあまりご飯を食べないためか病気になりやすく、風邪ひいた、熱が出たという話を普段からよく聞くのですが、この時も最初は風邪だと思い受診し、その後薬を飲ませても体調がよくならず。
次の日、呼吸音がするほど子供が苦しそうで、日曜日だったので指示を仰ぐべく病院へ電話したのですが様子を見ろとしか言われず。
それでもあまりにも様子がおかしく、電話じゃらちが明かないと自分たちで救急へ連れて行ったところ、出された診断は肺炎になりかけてるとのこと。
即入院で呼吸器と点滴を付けられたそうなのですが、まだ2歳の子供がそんなものを付けられて嫌がらないはずもなく、外そうとするためベッドに括りつけられてしまったそうです。
義母によると、普段は明るく穏やかな子が人が変わったように泣き叫んで暴れて、大変だったそうです。
肺炎
初期症状は発熱(原因により微熱も高熱もありうる)と痰の絡んだ咳ですが風邪と変わらないため、この段階での肺炎かどうかの判断は難しいそうです。
通常の風邪であれば発症後徐々に症状が軽くなり3日程で治りますが、日を追うごとに症状が悪化したり、3日以上症状が続く場合、また呼吸が苦しい場合などは肺炎を疑い受診しましょう。
肺炎の原因(種類)はいくつかあります。
ウイルス性肺炎
- 風邪と同様にウイルスが喉や鼻から入り、咳や熱などの症状がある
- かかるのはほとんどが3歳未満の子供で、通常であれば軽い風邪で治るものが重症化することで肺炎になる
- 治る期間は1週間~1ヶ月と個人差がある
- RSウイルスによる肺炎は重症化しやすく、特に1歳未満の乳児の場合は命にかかわる場合もあるので注意が必要
細菌性肺炎
- ウイルス性肺炎より重症化しやすい
- 抗菌薬が処方されるが、効かなかった場合には全身症状が悪化する場合もある
- 個人差があるが、ほとんどの場合1週間ほどで治る
- 黄色ブドウ球菌が原因の肺炎は膿胸(のうきょう:肺内や肺の外側など胸腔内に膿がたまる病気)になり重症化しやすいため注意が必要
マイコプラズマ肺炎
- ウイルス性、細菌性の肺炎と違い、乾いた激しい咳と高熱が主な症状
- 発症しても比較的元気で、重症化しにくく命にかかわることはまれ
- マイコプラズマ肺炎には効果的な抗菌薬があり、その薬が合えば2〜3日で症状がよくなることが多いが、何も治療しない場合や薬が効かなかった場合は症状が何週間も続く場合がある
クラミジア肺炎
- 他と違い高熱が出ることは少なく、咳が数週間続く
- クラミジアが原因と判断でき、適切な抗菌薬を処方されれば数日で治る
また肺炎に限らず、子供が病気にかかったときは脱水に注意が必要です。
おしっこが少ない、色が濃い、肌が乾燥してハリがない、唇がカサカサになっているなど、脱水の症状を見逃さないようにしましょう。
特に唇が目に見えて乾燥している場合は脱水がひどい状態にあるので適切に水分補給をしましょう。
また、泣いた時に涙が出ない場合も脱水になっている可能性があります。
いずれにせよ、免疫力の弱いお年寄りなどでの死亡例もある病気なので、風邪をひいたときは注意して、適切に対処できるようにしておきたいですね。
ちなみにその子は私が話を聞いたあとさらに2週間ほど入院したのち無事退院。
今はいつも通りで、実家で合うとうちの子供とも遊んでくれる優しいお姉ちゃんです。