牛乳を飲む子供の写真

子供と牛乳神話その2

>前回の記事「子供と牛乳神話」はこちら

 

前回は牛乳の摂取について否定的な意見をまとめましたので、今回は肯定の意見や前回の意見への異論的なものをまとめてみたいと思います。

栄養素の話

牛乳の話をすると大抵カルシウムに焦点が当たりますが、牛乳には人に必要な5大要素「たんぱく質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミン」がバランスよく含まれています。

 

まず、カルシウムはもともと消化吸収率の低い栄養素ですが、牛乳を消化する際に作られるカゼインホスホペプチドなどによってカルシウムの吸収率が高まります(カルシウムの吸収率は牛乳40%、小魚33%、野菜19%)。

 

前回、牛乳自体に含まれるリンによってカルシウムの吸収阻害が起きるという話がありましたが、牛乳に含まれているリンの量は100mlあたり93mgだそうです。

リンの一日の目安量は、18歳以上の男性で1,000mg、18歳以上の女性で800mgとされているなか、牛乳だけでリンの摂り過ぎになるのは考えにくという意見もあります。

 

また、牛乳のたんぱく質は体に必要なたくさんのアミノ酸が含まれる良質なものだそうです。
脂質も消化吸収がよく、1gで9kcalと効率のいいエネルギーとなります。

その他ビタミン類も多く、目や皮膚の健康維持に欠かせないビタミンAや、細胞の発育や脂質などの代謝を促進する働きのあるビタミンB2も多く含まれています。

 

前回の話の内、牛乳に含まれてしまう牛のホルモンにより乳がんや前立腺がんの発症率が上がるという話がありましたが、こちらも別の研究で牛乳を飲むことで大腸がんのリスクが下がるという研究結果もあるそうです。

どちらの研究でも一致するのは、成人で「1日100mlから250ml」の摂取量ならば、がんのリスクを上げることはないということ。

 

他にもありそうだったんですがちょっとまとめ切らなかったので割愛。(すいません・・・)

 

そもそも、なぜこれほど牛乳の摂取についての善し悪しについて意見が割れているのか。
それは、現在も牛乳が体に悪いとする科学的根拠・研究報告がなされていないからです。

今回調べてみて、研究が進まなければわかりませんが、食物の摂取というのは牛乳に限らず、他の動植物からいただいて摂取するものであり、何かしら善し悪しがあるんじゃないかと思いました。

いい面も悪い面もあり、食べすぎ・取りすぎに注意しましょうというやつです。

例えば、牛乳の悪い面ばかり見て「母乳がわりに粉ミルクを与えるなどというのは子供に少しずつ毒を盛っているのと同じであるからただちにやめるべきである」なんていうのはどう考えても極論だと思うのです。

 

そもそも、母乳が出ないなどのやむを得ない理由があるからこそ粉ミルクが開発され、現在もできるだけ母乳に近いいいものにしようと研究がなされています。

そんなお母さんたちに子供に粉ミルクをやるなというのは、こちらも極論かもしれませんが子供を死なせてしまえと言っているようなものだと感じました。

だって、やめろというだけで代替案はないわけですよね?

 

まぁ、とはいえ本当に牛乳が体にいいのか悪いのか、そんな未だ結論の出ない問題はどちらの話も話半分に聞きつつ見つつ、(乳糖不耐症やアレルギーじゃない限りは)飲みたければ飲み、飲みすぎには注意をすればいいのかなと思います。

 

私自身は牛乳好きですが、毎日飲むわけではないし飲んでも多くてマグカップ1杯ぐらい(210mlくらい?)なので、問題ないだろ。

子供も(保育園で飲む量は不明)家では子供用の小さいコップに少し(20~30ml)しか飲まないし、それこそ毎日じゃないからきっと大丈夫。

 

さて、皆さんはどう思いますか?

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